浄化槽には、必ずブロワーという機械が設置されています。
人間で言えば心臓にあたるほど、非常に重要な役割をしています。
浄化槽には、家庭から出た汚水をキレイな水にするための部屋があり、
この部屋で空気が好きな微生物の働きによって汚れを分解します。
この微生物が死滅してしまうと、浄化槽としての機能が失われてしまいます。
微生物が死滅しないように酸素を供給することが、ブロワーの1番重要な役割です。
浄化槽の内部の汚れを分解する槽には、担体・接触材と呼ばれる微生物を繁殖させる部屋があり汚水を効率的に分解するためには、この担体・接触材の微生物へ汚水を接触させる必要があります。
ブロワーから送られる空気の力を利用して汚水を撹拌することで、浄化槽内を循環させて汚水の分解を促しています。
また、担体や接触材に微生物が増えすぎてしまうと、逆に分解を妨げてしまいます。
そのようなことにならないように、空気の力で強制的に剥離させます。
そのほか、分解処理後に発生した汚泥を所定の溜める槽へ移送するエアーリフトにも利用されています。
担体(たんたい)とは。
担体の形状は様々な形があり、円空円筒状、粒状、小片等があります。
材質は、多孔質、セラミックス、ポリエチレン、ポリウレタン等、
形も材質もメーカーによって様々です。
担体は小型合併浄化槽内の担体流動槽、担体ろ過槽、
生物ろ過槽等に入っています。
担体は固定されたものではなく、流動的であり、
微生物を増やし、付着させる役目を持っています。
接触材(せっしょくざい)
接触材とはバクテリアを繁栄させる為の装置です。
接触材は浄化槽の構造の一部で、ばっ気室とい部屋の中に入ってます。
浄化槽はバクテリアにより浄化します。ばっ気室の中には、ばっ気により溶けた酸素が多く、
酸素を必要とするバクテリアが多く発生します。発生したバクテリアは接触材に付着します。
接触材はバクテリアが付着しやすいような構造になっています。
このようにブロワーにはとても重要な役割があります。
ブロワーが故障した祭は、直ちに修理か新品に変える必要があります。